費用と耐用年数
何が費用を決めるのか、どのくらい持つのか
見るべきは「工事費」ではなく「1年あたりの費用」です
正直に申し上げます。金額だけを並べた競争では、当社はたいてい選ばれません。素地調整に手間をかけ、部位ごとに樹脂を選び分ける分、初期費用は安くないからです。
それでもご用命をいただけるのは、「安く塗って3年でやり直す」より「きちんと塗って周期を延ばす」ほうが、10年で見たときに管理組合の負担が軽くなるからです。判断の材料をすべてお出しします。
期待耐用年数の考え方
特別な仕様でないかぎり、期待耐用年数はおよそ4〜5年とお考えください。この期間は、極端な発錆のない状態でご利用いただける目安です。ただし実際の持ちは設置環境に大きく左右されます。
| 条件 | 耐用年数への影響 |
|---|---|
| 屋外・日当たり良好 | 紫外線による劣化が早い。耐候性の高い上塗り樹脂が必要 |
| 屋外・日陰/風通し不良 | 湿気が抜けず、ふくれ・カビ・苔が出やすい。耐水耐湿仕様を推奨 |
| ピット内・地下部 | 常時湿潤。湿気硬化形ポリウレタン樹脂などで対応 |
| 幹線道路沿い・海に近い | 排気ガス・塩分の付着でさびの進行が早い。周期を短めに想定 |
| 前回の素地調整が不十分 | 旧塗膜ごと浮きやすく、想定より早く再発することがある |
費用が決まる5つの要素
01装置の形式と台数
ピット式・多段式・屋内外の別、パレット枚数によって塗装面積と手間が変わります。
02さびの進行度
素地調整にかかる時間が最も大きな変動要因です。進行しているほど費用は上がります。
03塗装仕様
使用する樹脂と塗り回数。環境が厳しい装置ほど高性能な樹脂が必要になります。
04仮設・養生の規模
足場や昇降設備の要否、周囲への飛散防止の範囲によって変わります。
05施工条件
稼働停止できる範囲、作業可能な時間帯、車両移動の可否が工程と人工に影響します。
これらは現地を拝見しないと判断できません。そのため当社では、金額の前にまず調査結果をお出しし、「なぜこの仕様が必要か」をご説明したうえでお見積りを提出しています。
長期修繕計画への組み込み
機械式駐車場の塗替えは、計画から実施までに1〜2年かかることも珍しくありません。「そろそろかもしれない」と感じた時点で調査をしておくと、予算化のタイミングを外さずに済みます。
概算の計上額だけ知りたい、というご相談でも構いません。将来の修繕計画に必要な情報として、無料でお出しします。
ご相談の例
- 次回の大規模修繕にあわせて計上したい
- 理事会で「まだ早い」と言われたが根拠が欲しい
- 他社見積りが妥当か、仕様面から見てほしい
- 装置更新と塗替えのどちらが得か判断したい